品川駅は、東京都港区・品川区に跨るJR山手線・京浜東北線・東海道新幹線などが集中する都内有数のターミナル駅です。羽田空港や成田空港へのアクセスに優れ、オフィスビルや商業施設が続々と開業する再開発エリアとして、国内外から注目を集めています。古くからの交通の要衝として賑わいを見せる一方、湾岸エリアも近く、ウォーターフロントの景観や自然を感じられる環境も備えているのが特長です。ここでは、品川駅周辺で暮らすことを検討する方向けに、メリットとデメリット、地域性やおすすめの施設などを詳しくご紹介します。
1.品川駅周辺の概要
1-1.駅の歴史と発展
品川駅は1872年(明治5年)に新橋〜横浜間の開業に伴い設置された、日本初の鉄道駅のひとつとして知られます。以来150年近い歴史を重ねながら、山手線・京浜東北線・横須賀線・東海道線・新幹線など、多数の路線が集結する巨大ターミナルへと発展。近年は港南エリアや高輪エリアの大規模再開発が進み、国内外のビジネス拠点としての地位を確立しつつ、商業施設やレジデンスも増加。今や東京を代表する国際都市へと進化を遂げています。
1-2.交通アクセス
- JR山手線・京浜東北線・横須賀線・東海道線:東京・新宿・渋谷・池袋など主要エリアへ短時間移動
- 東海道新幹線:品川駅から名古屋・京都・大阪方面へ直通
- 京急本線:羽田空港へ約15〜20分、横浜方面へも約20分
- 都営浅草線・京急線(泉岳寺駅経由):空港アクセスや都心部への連携をサポート
- バス路線・リムジンバス:空港・お台場・湾岸エリアへ直通
都内随一の鉄道網が集結しており、山手線や京急線で通勤通学を便利にこなしつつ、新幹線や空港へもスムーズにアクセスできる圧倒的な利便性が魅力。国内外を行き来する機会が多い人、仕事や旅行で新幹線や空港をよく利用する人にとって、これほど利便性の高い拠点はなかなかありません。
1-3.街並みと雰囲気
品川駅周辺は、高層オフィスビルやホテル、商業施設が立ち並ぶ近未来的な景観が印象的です。駅東口(港南口)側には港南エリアの超高層ビル群が迫り、ビジネスパーソンや観光客で賑わう一方、駅西口(高輪口)側はホテルや慶應義塾大学のキャンパスなどがあり、品川プリンスホテルやグローバル企業のオフィスが集結。夜は華やかなビジネス街の照明が彩る光景が広がります。一方、少し離れると昔ながらの下町風情や住宅街が混在するなど、多彩な側面を持つエリアと言えます。
1-4.住宅地としての特徴
ビジネスと交通の要衝であるため、周辺の家賃や物件価格は都内最高水準といっても過言ではありません。駅直結の高層マンションや湾岸沿いのタワーレジデンスなど、富裕層や外国人ビジネスパーソン向けの物件が多く、ワンルーム・1LDKでも家賃が高いケースが多々あります。とはいえ、少し駅から離れたエリアや中古物件を視野に入れることで、比較的手頃な住まいが見つかる可能性もあるため、予算や希望条件に合わせて幅広く探す必要があります。
2.品川駅に住むメリット
2-1.国内外へのアクセスが圧倒的
山手線や京急線、東海道新幹線・横須賀線などが集結し、空港へも短時間で到達可能。日本全国や世界各地への移動をスムーズに行える環境はビジネス・旅行の拠点として非常に大きなメリットです。
2-2.商業・ビジネス施設の充実
駅周辺には大規模オフィスビル群や商業施設が集まり、コンビニや飲食店、ドラッグストアなどの日常的な利便施設が豊富。大崎や田町方面へも数駅で行けるため、仕事やショッピングの選択肢が多彩です。
2-3.国際色豊かな環境
外資系企業や海外駐在員向けのレジデンス、外国人旅行客も多く訪れるため、英語が通じる店や国際的な食文化を扱う店舗が豊富です。多様なコミュニケーションや文化を日々の生活で体感できるのは、都心部ならではの魅力でしょう。
2-4.レジャー・娯楽の選択肢が多数
お台場や横浜方面への移動も容易で、ショッピングモールやテーマパーク、海辺の散歩など週末レジャーの幅が広がります。駅周辺の映画館や劇場、レストラン街も充実しており、忙しい合間でも手軽にエンターテインメントを楽しめます。
2-5.街の再開発で進化を続ける将来性
品川エリアは国際会議や大規模商業計画など、さらなる再開発が予定されており、今後も新しい施設や企業が集まる見込みです。駅前の景観や機能性が今後も増していくため、将来的な資産価値の向上を期待できる面もあります。
3.品川駅に住むデメリット
3-1.家賃や物件価格の高さ
都内トップクラスの交通利便性と再開発による需要増から、賃料や売買価格は非常に高め。駅直結やタワーマンションなどの人気物件は競争も激しく、相当の予算を準備する必要があります。
3-2.オフィス街ゆえの夜間や休日の静寂不足
ビジネス街としての性質上、深夜まで営業する飲食店や人通りが多く、完全な静けさを求める人には合わない可能性も。また、休日は旅行客や観光客で駅周辺が混雑する場面も少なくありません。
3-3.人混みや観光客の多さ
主要ターミナル駅であるため、平日・休日問わず大量の通勤客や観光客が行き交い、駅や周辺道路が混雑しやすいです。混雑を避けるためにピーク時間帯をずらす工夫が必要となることがあるでしょう。
3-4.自然や緑地が乏しい
ビジネス街が中心となっており、大規模公園や緑地が駅周辺に少ない点はデメリットです。リフレッシュやアウトドアを求める際には少し離れたエリア(天王洲・お台場・高輪エリアなど)へ移動する必要があるでしょう。
3-5.車利用のハードル
都心部ゆえ駐車場の空きが限られ、月極料金も高額。車を所有する場合は高い維持費を覚悟し、駐車場確保を早めに検討する必要があります。
4.品川駅周辺の生活環境
4-1.買い物と商店
駅周辺には品川プリンスホテルや品川インターシティなど複合商業施設が多数あり、日常的な買い物なら駅構内のスーパーやコンビニで十分にまかなえます。百貨店や大型ショッピングモールは少ないものの、隣の大崎駅や五反田駅へも短時間で行けるため、目的に応じて周辺駅と使い分け可能。
4-2.教育・子育て環境
港区や品川区内の保育園・幼稚園・小学校が比較的揃っている一方、都心エリア特有の待機児童問題や学校区の制約なども考慮が必要。習い事や塾などの教育サービスは山手線沿線の広範囲から選べるため、探せば選択肢は豊富です。
4-3.医療機関や病院
大きな総合病院や大学病院、専門クリニックが通いやすい場所に集まっているため、高度医療を受けるにも困りにくいのが都心生活の利点。駅周辺にもクリニックや歯科医院が点在し、急病時や健康診断などにも柔軟に対応できます。
4-4.公共施設と行政サービス
区の行政サービスや公共施設も整備されており、区民センターや図書館、スポーツセンターなどが利用しやすい立地。都営交通やバス路線なども充実しているため、広い範囲の公共施設を活用しやすい環境にあると言えます。
4-5.休日の過ごし方
駅ビルや周辺ビジネス街には映画館やレストランがあり、少し移動すればお台場や豊洲方面でショッピング・アクティビティを楽しむことも可能。銀座・新橋・品川などにすぐ出られるため、各地のイベントやカフェ巡りを満喫できるなど、多彩な週末プランを組み立てられます。
5.品川駅周辺のおすすめ施設10選
- ジョナサン 品川インターシティ店(ファミリーレストラン)
大型オフィスビル「品川インターシティ」内にあり、豊富な和洋食を朝から深夜まで楽しめる。仕事帰りや週末の食事にも便利。
( ジョナサン公式サイト ) - すき家 品川東口店(チェーン飲食店)
24時間営業の牛丼チェーン。リーズナブルな価格と豊富なメニューが特徴。忙しい日の食事や夜食にも助かる。
( すき家公式サイト ) - まいばすけっと 品川橋店(スーパー)
小規模ながら生鮮食品や日用品を揃える都市型スーパー。周辺での生活必需品の買い足しに便利。
( まいばすけっと公式サイト ) - ファミリーマート 品川駅前店(コンビニ)
24時間営業でATMや公共料金支払いも可能。駅に直結した立地で、通勤途中や夜間の買い物に便利。
( ファミリーマート公式サイト ) - マツモトキヨシ 品川東口店(ドラッグストア)
医薬品から化粧品、日用品まで幅広く扱うチェーン。ポイントサービスもあり、出勤前や帰宅時の利用がしやすい。
( マツモトキヨシ公式サイト ) - ドン・キホーテ 五反田東口店(ディスカウントショップ)
駅からやや離れるが、夜まで営業し豊富な商品を安価で取り揃え。日用品や雑貨の買い足しに活躍。
( ドン・キホーテ公式サイト ) - ダイソー 大崎ニューシティ店(100円ショップ)
100円で文具やキッチン用品、日用雑貨などを手軽に購入可能。駅周辺の大規模商業エリアを活用しやすい。
( ダイソー公式サイト ) - 品川駅港南口郵便局(郵便局)
郵便物や荷物の発送、ゆうちょ銀行の窓口業務を行う施設。駅近のため、用事をまとめてスピーディに済ませられる。
( 日本郵便公式情報 )
※施設名検索で詳細を確認 - 都立芝公園(公共施設・運動施設)
少し移動が必要だが、緑豊かな公園で散策やジョギング、東京タワーを背景にした写真スポットとしても人気。
( 東京都公園協会 )
※施設名検索で詳細を確認 - アクアパーク品川(大型商業施設・運動施設)
品川プリンスホテル内にある水族館。イルカショーやインタラクティブな展示が特徴で、家族連れやデートに最適。
( アクアパーク品川公式サイト )
6.こんな人におすすめ
- ビジネスパーソンや出張が多い人
新幹線や空港へのアクセスが突出して便利で、国内外を行き来する人には快適な拠点となる。 - 通勤・通学時間を極力短縮したい人
山手線・京浜東北線・湘南新宿ラインなど多彩な路線を利用でき、都心主要エリアへ短時間で移動可能。 - ショッピング・グルメを日常的に楽しみたい人
駅周辺だけでなく、隣接する大崎・五反田・田町・東京・渋谷なども短時間で利用でき、外食や買い物のバリエーションが豊富。 - 国際的な雰囲気や多言語対応の店を求める人
ビジネス街と空港アクセスの組み合わせにより、海外からの旅行客やビジネス客が多い。国際色豊かなサービスが期待できる。 - 湾岸エリアや都内レジャースポットを活用したい人
お台場・豊洲エリアへ電車やバス、車で容易にアクセスでき、休日をアクティブに過ごす選択肢が広がる。
7.品川駅に住む際のチェックポイント
7-1.賃料や物件価格を十分に比較
駅近・高層マンションは特に高額。駅から多少離れたエリアや中古物件、築年数を抑えた物件も視野に入れ、予算との兼ね合いを考慮する必要がある。
7-2.通勤ラッシュや混雑する時間帯
都内主要路線の混雑度は非常に高い。ピーク時間帯を避ける、在宅勤務やフレックス勤務などで混雑を緩和する工夫が必要かもしれない。
7-3.夜間・休日の人混み
駅周辺はビジネス街と観光客の往来があり、深夜帯や休日にも賑やかなことが多い。静寂を好むなら物件選びで環境をよく確認することが望ましい。
7-4.車所有の場合の駐車場問題
駐車場の数や月極料金が非常に高く、車移動のコストが増大。公共交通機関をメインとした生活スタイルを視野に入れると便利。
7-5.防災関連と治安のチェック
都心部で高層ビルが多く、開発エリアも多い。自治体の防災マップや地域のコミュニティ情報を確認し、防災対策を考慮することが重要。
8.まとめ
品川駅は、国内外へのアクセスが極めて優れたターミナル駅として、ビジネスパーソンや旅行好きの人にとって最上級の利便性を提供するエリアです。新幹線や空港、山手線をはじめとした多路線で、通勤通学や週末レジャー、出張・旅行など多様なニーズに柔軟に応えられます。その一方、家賃や物件価格の高さ、人混みや騒音などのデメリットは都心エリアならではと言え、落ち着いた住環境を求める人にはハードルとなりがちです。
しかし、国際都市としての洗練やエンターテインメントの多様性、湾岸部での新たな可能性などを享受したい人にとっては、そのメリットがデメリットを上回ることが多いでしょう。暮らす前には物件の周辺環境や予算、通勤ラッシュや夜間の騒音レベルなどを実際に確認し、自分や家族のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
下記では、品川駅周辺で見つかる多彩な物件を掲載しています。興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご覧ください。